クムラル・アブダル廟は、オスマン国家の草創期を見届けた一人、エルトゥールル・ガーズィの旗手クムラル・アブダルが眠る場所です。ボズユユック中心部にほど近い、コヴァルジャ街道沿いの丘に立っています。
本名はトゥルグト。生年も出生地も伝わっていません。オスマン初期の精神的指導者のひとりシェイフ・エデバリの弟子でした。
シェイフ・エデバリはエスキシェヒル近郊のイトブルヌという村に暮らし、そこで弟子たちを教えました。その集いのなかで育ったクムラル・アブダルは、弟子の育成と辺境での戦いへの参加の双方を託されます。侯国草創期の有力な人物のひとりとして記憶されています。
廟は簡素な平面に鉛葺きのドームを戴き、緑の布を掛けた石棺がいくつか納められています。中庭には「アルペレン」の名で設けられた墓もあり、傍らの案内板には、廟の修復中に見た夢をきっかけにこの墓が造られたと記されています。庭の一角には、以前の建物から残る石の断片も並べられています。
廟はボズユユックからコヴァルジャ方面へ向かう道沿いにあります。ブルサ〜エスキシェヒル街道からイェディレル地区・コヴァルジャ方面へ折れ、およそ1200メートル進むと到着します。
敷地は屋外にあり、日中は自由に参拝できます。